私生活について。

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【多事争論】神聖かまってちゃんのライブ配信終了のお知らせ。ネット時代にミュージシャンが食べていくには。

11月15日の深夜、神聖かまってちゃんのメンバーちばぎんが、ニコニコ生放送の放送内で、今後、神聖かまってちゃんがライブでのインターネット配信を無期限休止することを発表した。

理由は、ライブの集客アップやライブ映像をDVD化するためとのこと。

 

 

ライブ配信と言えば、ライブの客が数人しかいなかった頃から続けている神聖かまってちゃんの代名詞とも言えるものである。

ボーカルのの子が歌いながらパソコンに映るコメントを読んで、モニタの向こうのリスナーたちと会話する姿こそ、神聖かまってちゃんのライブのスタイルであった。

彼らと会場にいるファン、そして、ネットから見ているユーザーが作り出す、何とも言えないあの世界観は、他のバンドのライブでは味わえないものであったと思う。

また、ニコニコ生放送で配信するようになってからは、ランキングやニコニコクルーズでこの配信を見つけ、ファンになった人も多くいるのではないだろうか。

新しく入ってきたファンがそれまでの軌跡を追えるという歴史的な意味でもライブ配信は重要な役割を果たしていたと思う。

ともかく、私は神聖かまってちゃんにとってライブ配信とは無くてはならないものだと思っていたので、今回の件は大変ショックであった。

 

集客やライブのDVD化が理由らしいが、正直、ライブ配信をやめることが集客アップやDVD売上増加につながるとは持ったく思えない。おそらく集客もDVDも現状とほとんど変わらないだろう。

なぜなら、ファンの多くはただ単にライブをタダで見たいのではなく、PC上でライブに参加できる体験を味わいたいのだ。

そもそも、配信で見れる音質や映像は荒く、途中で切れたりプツプツになっていたりと、正直、全然聞けたものではない。それでも、ユーザーがライブ配信を見たいのは、コメントでライブに参加するというかまってちゃんのライブでしかできないライブ体験をしたいからであると思う。

なので、配信で見たから、DVDは買わないということはほぼないと思う。

 

とはいえ、この音楽業界の不況の中で生き残るために彼らが試行錯誤したい気持ちはよくわかる。

ネットで無料で音楽がダウンロードできてしまうこの時代に、ミュージシャンがどうやって稼いでいけばいいのか。これは、今後の音楽業界にとって大きな問題である。

1000円を100万人から取る昔のような方法はもう無理だ。

AKBは、10万を1万人から取る手法でお金を稼いだ。

しかし、アイドルとは違い、純粋に音楽が聞きたい人たちにはその手法は難しい。

ミュージシャンが稼げる新しいシステムを作り上げて行く必要があるのだ。

 

そこで私も少し考えてみた。

まず、1000円を100万人がダメなら、100円を1000万人から取るビジネスはどうだろう。しかも、コンテンツの対価という形ではなく、その人、そのバンド自体に寄付するような感覚がよい。

コンテンツ毎にお金を払っていくシステムでは、デジタルで複製できてしまう時代には厳しいからだ。

コンテンツではなく人にお金を払う、いわば人に投資する感覚である。

 

そこで考えたのが以下のような方法だ。

作成されてない段階でアルバムの予約券を販売、一定量売れたらアルバムを販売するのだ。

アルバムは、まだ作られていないためユーザーは当然どんな内容かわからない、実在しないコンテンツをそのアーティストを信用して投資するのだ。一定量売れたら販売するいわば、完全受注性なので、一定の売上は保てる。

さらに、予約権の1口100円の値段を下げて、また1人何個でも買えるようにすれば、参加のハードルが下がり、お金を払いたくないユーザーでも参加しやすくなる。

予約権の購入数に応じて特典がもらえるなど、他のユーザーと大口ユーザーの差別化をはかることでより多く投資してもらうことを狙う。

 

このように新しいビジネスモデルを考えることも必要だが、一番だいじなのは、消費者である私達の意識の改革だと思う。

昔、道端で野菜が置いてあって、となりにお金を入れるところがある無人の野菜販売があった。あれは、まさに消費者と農家の信頼関係で成り立っている商売であった。

あのように私達、消費者がアーティストと信頼関係を築いていかなかればならないと思う。

良い物、好きなものには、お金を払う。

その心がけをみんなが持つことで大分変わると思う。

 

楽しいね

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