私生活について。

酸素と海とガソリンとアニメと演劇と映画と本とガジェットとハンバーガーとピザとラーメンと篠崎愛とたくさんのミンティアを浪費してる。

【映画】『かしこい狗は、吠えずに笑う』を見たよ。

もうかなり前だけど、PFFで『かしこい狗は、吠えずに笑う』を見てきました。

雰囲気があって、画も作りこまれており、監督の映像に対するこだわりが伝わってくる力作という感じでした。

 

ストーリーは、友情をテーマにした2人の女の子の話なのですが、ショッキングなストーリー展開で、友情とは何か?みたいな本質的なことを考えさせられる内容です。

 

基本的には、セリフよりも映像で魅せたい監督なのかなと感じたのですが、セリフも良い所がいくつかあり、「私が唐揚げになったら、吐き出してくれる?」というセリフはとても印象に残っていて、個人的に好きな表現でした。

 

また、物語の中で、ナポレオンの「人を動かすのは、恐怖と利益」という名言が繰り返し出てきて、たぶんこの物語の主題になっていると思うのですが、これを聞いて、以下の野村監督のヴァージョンを思い出しました。

 

ナポレオンは「人間を動かす2つのテコがある。

それは恐怖と利益である」と言った。

私はこの2つに「尊敬」を加えたい。

リーダーは「利益と尊敬と、少しの恐怖」で

組織を動かしていくべきで、

その潤滑油が「笑い(ユーモア)」だ。

 

 尊敬だけでなく、ユーモアを加えているところがよく、個人的にはこっちのが好きです。

また、この映画にも、もう少しこのユーモアがあっても良かったと思いました。

笑えるところが少なく、会場でも笑いが一切なかったので、少しさびしかったです。

 

その点では、同時上映の 『Her Res~出会いをめぐる三分間の試問3本立て~』は笑いがあり、かつ考えさせれる部分もあり、短編ながらストーリーがまとまっていたので個人的にはとても好きな作品でした。

 

この作品を作るセンスと、またそのあとの舞台挨拶での漂々とした感じといい、監督の山戸結希、面白いなと思いました。発想に大喜利っぽさがあって好きです。

11月10日からポレポレ東中野で彼女の前作『あの娘が海辺で踊ってる』が上映されるようなので、見に行きたいと思います。
神聖かまってちゃんのみさこがやってるバンドじゃないもん。のPVも作ってるらしいです。
 
とはいえ、この『かしこい狗は、吠えずに笑う』も、長編の割にダレずに見ることができたので、その脚本力や映像力はすごいなと思いました。
 
間の使い方がうまく、雰囲気がある映画を撮る人だなと思うので、次回作が楽しみです。
 

『かしこい狗は、吠えずに笑う』

 http://kashikoi111.web.fc2.com/

 

『あの娘が海辺で踊ってる』

http://www.mmjp.or.jp/pole2/